2014年10月18日土曜日

ガンダムの動力炉がついに・・・

米国のLockheed Martin Corp(LMT:US)がなんと、小型核融合炉を10年以内に実用化できるとの報道がなされました。


<参考ニュース情報>
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPKCN0I509K20141016



出力が100MWで、大型トラックの後部に収納できるほどのサイズ、だそうです。
現在存在するものに比べて10分の1のサイズだとか。


今後の工程は大雑把な見通しとして以下を見込んでいるようです。
1年で設計及びテスト
5年以内で試作品作成
10年で実用核融合炉作成



核融合は、小型の原子(重水素や三重水素等)の原子核を融合反応させ、その際に発生するエネルギーを利用するものです。
反面、現在の原子力発電所は、ウランやプルトニウムといった大型核分裂反応を用いています。

核分裂の際には多くの放射性物質が出るのに対して、核融合の場合は「比較的」高レベル放射性物質の量が少ないと言われており、核分裂に比べてクリーンなエネルギーと言われています。(本当にクリーンなわけではない)


また、核分裂は比較的容易に分裂反応を発生させることができます。
そして分裂により生成した放射性物質がさらに核分裂して、、、と核分裂が連鎖的に反応していきます。
ですので、何か問題があった時にはいかに安全に核融合を停止させるかが安全面での大きなリスクになってしまいます。
実際に3.11は核分裂の暴走を止め切れずにメルトダウンが発生してしまいました。


反面、核融合は少なくとも現時点では、連鎖的に発生させるのが非常に難しいそうです。
超高温かつ真空に近い状態といったかなり厳しい条件でないときちんとしたエネルギーを取り出せないとか。
その欠点があるからこそ、問題発生時には核融合反応が起こらなくなり、フェイルセーフな仕組みであると言えるかと思います。


いずれにせよ、ガンダムの動力源として使用されるほどの高出力かつ比較的クリーンで安全なエネルギーを産み出せると期待されていたようです。
日本をはじめとして各国で研究がなされていましたが、課題が山積みのため実用化はまだまだ先だろうと思ってました。

それを後10年以内で実現できる目処がついたとは。。。
技術というものは日々進歩しているものですね。。。


核分裂型の原子炉の置き換え需要ができるかもしれませんね。
もしくはガンダムのように大型乗り物に搭載されるのでしょうかね?


その原子力エネルギー分野でかなりエポックメイキングな話題を提供してくれたLockheed Martinですが、相場への反映はイマイチのようです。


ニューヨーク現地時間の2014年10月17日 15時頃の株価は176.06ドルです。
前日比+1.34ドル(+0.77%)

んー、あまり反応はないと言ってもよいでしょう。。
経済の影響とか直近ではあまりわかりませんよね。
頓挫するかもしれないし。

多くの科学者の夢であった、核融合炉は私が生きているうちには実現しないだろうと思っていただけに、私にとってはかなりの衝撃ニュースでした。
このニュース知ったのは仕事中でしたが、思わず同僚の方に語ってしまいました。。

超長期投資でこういう銘柄に仕込みを入れるのもアリ?なんですかね?
いやー、難しい。。。



LMT:USの過去1年のチャート(出所:Bloombergウェブサイトより)





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