2014年10月22日水曜日

踊った巨象は過去の輝かしい虚像にしがみつく・・・

この時期、米国企業は2014年3Qの決算期間を迎えております。
米国FRBの量的緩和(QE3)終了と、今後の利上げを見越してか2014年10月は米国株の調整シーズンです。


今回の決算の結果に悲喜こもこもでしょうか。。。

私はIT企業の巨人International Business Machines Corp(IBM:US)に注目してみました。


この銘柄はオハマの賢人ウォーレンバフェットこと、Berkshire Hathaway Inc(BRK:US)が株式を取得したことで相場の世界に衝撃が走りました。
2011年11月のことでしょうか。

きちんとした情報ソースを確認したわけではないですが確かバフェットさんの取得価額は1株当たり167ドルだったそうです。

ちなみに、2014年10月20日時点の株価終値は169.1ドル。。。。

バフェットさんの銘柄取得時からほぼ変わらない水準になってまってますね。
この銘柄、2013年3月頃に約215ドルくらいの高値をつけましたが、それいこうイマイチな値動きが続いてます。

そして、この四半期の決算です。。。


IBMは今、事業の構造改革に四苦八苦しているところです。
低採算事業のPC事業やX86サーバ事業をレノボへ売却し、赤字の半導体事業を15億ドル支払って他社へ譲渡し、
同社の注力事業であるクラウド事業(とWatsonを始めとした人工知能を活用したビッグデータ解析事業も?)へ注力しようとしています。
・・・が、まぁグーグルやAmazon、FaceBook等と違いとても動きが遅いように見えますね。。。


しかし、IBMのDNAが生き続ける限り再びIBMが輝く時代がくるのではないかと思います。


私がIBMの底力に感服したのは、学生(多分大学生)の頃です。
アメックスからLouis V. Gerstner JrがIBM CEOとなり、事業構造の大改革を果たしたときです。
(もしかするとその後かな?)
これまでのハードウェア事業中心の硬直化した状態からソフトウェア・サービス産業へと同社の主要なビジネスモデルを変換したことです。

当時、まだ金の生る木であったはずのThinkpad(ノートPC)やハードディスクドライブ事業を惜しげもなく他社へ売却し、経営コンサルティング外車であるPwCコンサルティングといったサービス業の企業を買収しています。
まぁ、コモディティ化した事業は見切りをつけてよい値段で売るということなのでしょうかね。


で、あっという間に、ハードウェアの売上が全売上の1割程度になるに至ってますね。
動き出しは遅いものの、意志を持って動き始めるとその慣性によって動き続けてしまうといったところでしょうかね。

それだけ、本気のIBMの実力はすごいということでしょう。
クラウド事業への参入があまりにも遅すぎたのが、現在の業績不振の一因だと思いますが。

バフェットさんが何を思ってこの株に資金を注入したかわかりませんが、きっとクラウド時代の競争環境にもきちんと適合し、自らの存在感(まぁ株価ね)を高めていってくれると信じてたのでしょう。
(かなり長い時間経っても)
それか、バフェットさん、もしかすると弘法も筆の誤りかもしれませんが・・

まぁ、IBMはもう少ししっかりと株価チェックしていきたいです。


(出所:BloomBergのチャート情報を掲載)



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