2014年5月30日金曜日

BTS:TB 株価が冴えない

BTSグループはタイ証券取引所において堅実優良株のうちの1つではないでしょうか。
主力事業である大量輸送業はバンコク都民の足となっているようです。
バンコクではタクシーが圧倒的に安いです。
が、渋滞や日本人へのぼったくり度を考えると、安価に予定時間を確実に見込めるBTSが
着実に乗客数は増加しているし、路線延伸による拡張工事も進んでいます。
駅や車両内の広告そしてBTS沿線の不動産等、安定した収益源を多く持っているように見えます。

そんな超優良銘柄(にみえる)BTSですが、株価がイマイチです。
ここ6か月間を見ると下げから戻してまた下がって・・・を繰り返しています。
将来的に安定的な収益が望めるのに何故?という思いでしばらくの期間見てました。
既に安定した収益であることは織り込み済みなのでよほどのサプライズが無い限りは株価が上振れすることはないのか?
何かよくない思惑があって上値が抑えられてるのか?
それとも、この政治的緊張や経済停滞の中でよく持ちこたえてる方なのか?

どういう状況かあまり予想はついていないのですが、最近は株価が上向きになりつつあるようです。
クーデター発生により政治の混迷に目処がつき始めたとの見方があるのでそうか。
最近、私の証券取次会社であるKT ZMICOさんもBuyを推奨されてました。






私はBTSは優良銘柄、と判断しましたので、株価下落にあわせて買い増しをしています。
買うたびに、この株はもう駄目なのではないか?と疑心暗鬼に陥る心をだましながら・・・

さて、5年後にこの株価はどうなっているでしょうか?
興味深いものです。

2014年5月29日木曜日

BTS:TB 6月にも配当

3-4月頃のタイ株配当シーズンは間もなく終わりを迎えます。
私の持ち株については全て配当が終了、と思ったのですが、、、
BTS:TBの配当が再度あることがわかりました。
権利落ち日は2014/6/5(木)、支払日は2014/8/6(水)に設定されています。
SETウェブサイトより

やった、配当出る♪
昨年同時期よりも増配のようです。
それはそれでうれしいのですが、収益は大丈夫なのでしょうか?
2013年度の収益は確かによかったのでしょう。
が、2013年後半からのデモや2014年5月の戒厳令/クーデターでスカイトレインの運行も減り、当然広告収入も落ちてるはずなのですがね。

2014年度になってしまうと配当は据え置きもしくは減配になってしまうのかな?
とはいえ、長期的には安定的な収益が見込めるはずなので継続してホールドアンド(値下がりしたら)バイですね。

2014年5月28日水曜日

配当通知 - BECL:TB Apr 2014

タイ株のBECL:TBの配当通知が来ました。

権利確定日:2014/4/29
入金予定日:2014/5/23

<1株当たり配当額>
 0.90 Baht(税引前)
 0.81 Baht(税引後)
 ※税率10%

<Yeild on Cost per Year>
 2.70%(税引前)
 2.43%(税引後)

BECLは道路建設会社ですが、今年度は増益が見込まれている(見込まれていた?)ようです。
しかし、昨今の政治的緊張により、今年の収益は予想よりも下がるかもしれません。
公共事業は国のお金から出るのですが、その国の歳入が確実に減少しますからね。。
手放す時期を間違わないようにするのがよいかもしれません。

2014年5月22日木曜日

Coup has been performed by Military in Thailand

ついに、陸軍によるクーデターが発生してしまいました。
軍の発表によると政治的な妥協点が見つからなかったため、と。

全土で、夜間外出禁止令も出されました。
BTSは20時まで、バスも23時には営業を停止するとのことです。

現政権(暫定政権)は倒閣し、軍支配下のもと新しい政権が立ち上がるのでしょう。
このクーデターですが、実はタイではあまり珍しいことではないようです。

ここ数十年で10回以上発生しています。
直近は2010年4月。
このときは大規模化したデモを軍が鎮圧したため大きな流血事件になったようです。

何度も起きているからと言って楽観視はできないのですが。。。
このような国を分断する恐れのあるときには、全国民の尊敬を一身に集めているプミポン国王の立ち回りが期待されているのでしょうかね?

このクーデターにより経済成長のエンジンであるASEANの中では足をひっぱることでしょう。
直近の経済停滞は必至ですね。。。

タイに投資している外国人からすると政変なんて、はた迷惑な話ですが、タイで暮らす大多数の国民にとってはこれでよかった、なのかもしれませんね。
だって、あの政治家達は結局のところ国のことではなく自分の利益のことしか考えていないもの。
国の利益のことを考えれば、半年もの政治的緊張が無益なもの以外の何物ではないことにすぐ気が付くでしょうに。。。。

翻って、日本の幕末も国を二分して佐幕か勤王かと争っていたときも、彼らのような争いをしてたのでしょうか?
うーん、そうではないと思いタイ。

2014年5月20日火曜日

Martial Law Declared in Thailand

ついにタイで陸軍による戒厳令がしかれました。
日時は2014年5月20日午前3時(現地時間)、対象はタイ王国全土だそうです。

2006年に発生したクーデターの再来か?と一瞬最悪の事態を想定したもの、政府は機能しているとの報道で海外の受け止め方も一応は冷静なのでしょうか?

SETも取引開始と同時に一瞬下げましたが、値をすぐにもどし大きな動きのない(値下がりしましたが)値動きでした。


ただ、個別銘柄を見ると明らかに値下がりしている株があります。
この戒厳令のおかげで(そもそも政治が安定しないのが問題ですが)観光客の足は遠のくでしょう。
そしてタイの主要産業である観光業が不調となります。
それは航空機や空港等もより一層の収益圧迫要因にもなります。

先日チェックしてみたAirports of Thailandの業績下振れも確実でしょう。
確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実!

・・・ということで、AOT:TBは本日約3.6%の下落ですね。

タイの経済は政治問題が落ち着きを見せるまでは停滞を続けるでしょう。
当然、株式市場も軟調でしょう。

しかし、リスクのない国なんてないものですよね。
世界GDP2位の中国はシャドーバンキングによるバブル崩壊の危機にあります。
最近堅調なベトナムは中国と領有権で対立してます。
皆が熱視線を送るミャンマーは乏しいインフラ。


騰がりすぎの金融市場の調整時期ととらえ、割安な銘柄を逃さず投資していきたいものです。

2014年5月19日月曜日

銘柄分析 AOT:TB - Airports of Thailand

Airports of Thailand(http://airportthai.co.th)は空港開発・管理会社です。
タイの主要空港であるSuvarnabhumi、Don Mueang空港をはじめPhuket、Chiang Mai、Mae Fah Luang Chiang Rai、Hat Yaiといった空港を運営しています。
タイの主要産業の1つに観光産業があります。
Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%AE%E8%A6%B3%E5%85%89)によると2007年時点のタイへの観光客は約1,500万人にものぼります。
全世界から、航空機を使って観光にくると考えるとその窓口である空港の重要性は非常に高いといえるでしょう。
2006年9月より新しく開業したSuvaranabhumi空港は現在も拡張工事が予定されており、輸送キャパシティは年間1億人に拡張されるとも言われています。
空港に乗り入れる航空機が増えていくことで、どんどん潤っていく非常に有望な銘柄に見えます。
しかし、この会社2013年の後半あたりから業績があまりふるっていません。

理由は利用客の減少です。
長引くタイの政治問題に引きずられる形で旅行者の数が減少しています。
直近でのポイントは3点のようです
1. 旅行客の減少
海外の旅行者が年間11%減だそうです。
これは主に政治危機によるものでしょう。
反面、国内の旅行者は10%伸びているそうです。
こちらはLCCの輸送容量の拡張によるものです。
2014年度、旅行者は前年度の7%増加が予想されていますが、政治混乱の長期化により減少するリスクがあります。

2. 2014年度第2四半期は低額の税金により収益が伸びている
2014年1月から3月にかけて、旅行者数は前年度比で増加なしであった一方、航空機の乗り入れ数は前年度比12%、全四半期比2%の増加だったようです。
売上減により税費用が低く抑えられたことで利益はわずかに増えたようです。
3. 地方空港のプロモーションが収益に結びついていない
AOTはChiang Rai、Chiang Mai、 Had Yaiの3空港で国際線の増加のためのプロモーションを実施することを発表しました。
が、そもそも国際線の数(かな?)がAOTの収益においてはごくわずかでしかないので、AOTの売上増につながるかどうかは難しいと考えられているようです。

AOTは非常に観光立国であるタイにおいて堅調な銘柄に見えますが、直近の業績や外部環境をみるとあまり魅力的ではありません。
配当利回りも低い(1-2%台)ですしね。


◆AOTの財務データ(実績/予想)
※AOTは決算期が9月末
 20122013201420152016
      
Revenue30,47236,81040,15444,89653,704
Net profit6,50016,34712,65113,99218,256
EPS4.5511.448.869.7912.78
Norm. profit6,5509,93512,55813,99218,256
Norm. EPS4.586.958.799.7912.78
Norm. EPS grows47.36%51.68%26.40%11.42%30.48%
Dividend1.804.603.563.945.14
BV54.3564.1169.4075.2682.90
      
Norm. PER42.8628.2622.3520.0615.38
EV/EBITDA19.8314.2812.7611.869.84
PBV3.623.072.832.612.37
Dividend yield0.92%2.34%1.81%2.00%2.61%
ROE8.75%11.74%13.17%13.54%16.16%
Net gearing31.61%2.74%2.92%14.09%17.74%


2014年5月18日日曜日

パフォーマンスの算出

日々トレードを実施していると、「一体自分はどの程度の成績なのだろう?」という疑問が湧いてくるのは当然だと思います。

得られた収益の額ももちろん重要です。
資産額が増減してしまうのと、他者との比較、という観点もあるので指標としては単純すぎるでしょう。

今ある資産をいかに効率よく回し収益を得ているか、がポイントとなると思います。

入出金、税金、手数料、配当等手持ち資産は日々(月々)変化していきます。
そんな中で統一的な基準で自分の資産運用のパフォーマンスを計測するにはどうしたらよいか?

ネット上の諸先輩方からの情報によると資産運用パフォーマンスの算出方法にはいくつかあるようです。
金融工学の分野でしょうね。
年金のシミュレーションなんかにも関連する記述があったりします。

 1. ディーツ法
 2. 修正ディーツ法
 3. 修正BAI法
 4. 日次評価法

文献によって微妙な差異はあるのでしょうが、簡単にいうと
(資産増加量-入出金額)÷(前月度資産+入出金額)
ということではないでしょうか。

入出金のタイミングで時価評価額を算出しなければならない場合は個人で算出するのは非常に手間がかかる、ということで計算を簡便化する方式がとられているのだと思います。
(実際は違うかな?)

自分の実力(実績)と算出したパフォーマンスに乖離がなく、簡易に計算できる仕組みがあればよいのですが・・・
 

2014年5月13日火曜日

Visaka Bucha Dayにてタイ現地証券会社を思う

本日(2014/5/13)はタイの祝日です。
そのため、SETの取引も休場となります。
で、当然証券会社もお休み。


Visaka Bucha Dayは日本語で灌仏会とも呼ばれています。
非公式に釈迦の誕生日であるともよばれているようで、
タイの仏教界が主催することとなっているようです。
(引用元、WikiPediaより)


最近、タイ以外の株式投資も始めようと検討しています。
先進国である米国や新興国のインドネシア等手広く取引をしようと考えています。
国内証券会社も含め各国(言っても、Singapore、Hong Kongくらいですが)の証券会社を調査していますが、タイ証券会社の良心的手数料には本当に驚かされます。

株の取引きが各種の手数料込みこみで、取引価格の約0.169%しか手数料発生していません。
このような低水準の手数料を確立しているのは他のどの国でも現時点では見つけられていません。
※大口取引であればさらに手数料は下がります。

そして、最低取引手数料というものがありません。
インターネット取引だと1日単位で50bahtの手数料かかるのであまりに取引額小さいと、この額が無視できなくなりますが・・・

他の国の証券会社だと、手数料は0.25%とそれなりの低水準であっても、最低手数料で日本円換算2,000円であったり(0.25%手数料で取引しようとすると800,000円もの取引!)します。

その他にも口座維持手数料がいくらとか(タイの証券会社では当然無料)、4半期毎に取引全くない場合は手数料必要とか(当然、タイの証券会社では無料)、配当の受け取りに税金とは別に手数料が必要だったり(当然、タイの証券会社では手数料無料)します。

他国が何らかの取引に便乗してどんどん手数料を吸い上げようとしているのに比べるとタイの証券会社は本当に投資家の側にたったサービスを提供してくれると思います。

投資において、資産の減損を防ぐ特に重要なものは税金と証券会社手数料を以下に低減するかだと思います。
手数料においてあまりストレスを感じさせないタイの証券会社には感謝です。
もっと取引したいと思います。


タイは、外貨持ち出し規制が厳しいのとカントリーリスクが大きいのがつらいところですが・・・

最近タイの証券市場は右肩上がりではなくなってきてはいますが、魅力的な銘柄あると思いますのでもう少しどっぷりとタイ証券に浸りたいと考えています。

2014年5月9日金曜日

配当通知 - SCB:TB Mar 2014

タイ株のSCB:TBの配当通知が来ました。
どんな額であれやはり配当の通知がくると嬉しいものです。♪

権利確定日:2014/4/11
入金予定日:2014/5/6

<1株当たり配当額>
 3.75 Baht(税引前)
 3.375 Baht(税引後)
 ※税率10%

<Yeild on Cost per Year>
 2.56%(税引前)
 2.31%(税引後)

2014年度業績のSCBの見通しはあまりよくないように思えます。
タイは借金を気楽にすると聞いているので景気が悪くなってくると、借金踏み倒しによる損失を考えた方がよいのかな?
これまで、特にあまり考えずに銘柄を購入してきましたが、配当性向や増配の志向性を念頭に銘柄を選別していくべきと思い始めました。
目指せ、Dividend Yield on Cost年10%!

配当通知 - NOK:TB Mar 2014

タイ株のNOK:TBの配当通知が来ました。
この時期はタイ株配当祭りです♪

権利確定日:2014/3/12
入金予定日:2014/5/7

<1株当たり配当額>
 0.49 Baht(税引前)
 0.441 Baht(税引後)
 ※税率10%

<Yeild on Cost per Year>
 2.56%(税引前)
 2.31%(税引後)

2014年度は大幅な減益が見込まれており、株価下落はもちろんのこと減配になる可能性もあるでしょう。
ただ、将来の見通しとしてこの航空輸送業の市場は大きくなるのではないか?と勝手に想像しています。

経済が好調なASEANにおいて、実は現在のタイはあまり好調ではないと言えるでしょう。
まぁ、こういう時に安値で優良株を購入しておくのが将来的な資産増加につながると思います。
ただし、NOK:TBがそこまで有望かどうかの見極めはどこかできちっとすべきですね。

2014年5月8日木曜日

インラック暫定首相失職

2014年5月7日、タイ暫定政権首相のインラック氏が失職となりました。
憲法裁判所がインラック首相の行為を違憲とする判決を下しました。

憲法の規定により違憲判決が下った首相は失職となるそうです。


違憲の内容とは、2011年の国家安全保障会議事務局長の人事だそうです。
当時の事務局長であったタウィン氏を別のポストに異動させ、その後任にインラック氏の縁者が就くようにしたとのことです。

インラック首相とともに、8名の閣僚も失職とあいなったようです。
 失職を免れた26人の閣僚の中から首相代行が選出されるそうです。


インラック首相は退陣となったもののタクシン派の政党はまだ生き残っています。
そして、7月に予定されている下院選を成功させ、政権を存続させるつもりのようです。

当然、ステープ氏は猛反発をするでしょう。
反政府デモや選挙妨害、憲法裁判所による選挙無効判決等の活動を進めることが予想されます。

一向に落ち着く気配を見せないタイの政権構想。
大部分の庶民にとっては関係ないこの利権争いに巻き込まれる形で、タイ経済の減速感がいなめないでしょう。

インラック首相の失速でタイの株価は多少乱高下(主に下落?)するでしょう。
政治リスクが高まっているから。
しかし、この政治混乱はタイの重大なリスクではないことは多くの人は気づいているでしょう。
本当のタイの危機は現国王の崩御です。

しばらくはタイへの投資は控えた方がよいかもしれません。。。
それか絶好の投資機会を淡々と狙い撃ちするか・・・


<参考リンク>
タイのインラック首相失職、政府高官人事で違憲判決(ロイター記事)
タイ首相と9閣僚、不正人事で失職 政権崩壊は回避(newsclip)

配当通知 - PTT:TB Apr 2014

タイ株のPTT:TBの配当通知が来ました。
これが3度目のタイ株配当です♪

権利確定日:2014/3/6
入金予定日:2014/4/24

<1株当たり配当額>
 8.00 Baht(税引前)
 7.20 Baht(税引後)
 ※税率10%

<Yeild on Cost per Year>
 2.64%(税引前)
 2.37%(税引後)

2014年1月に株価の底を迎えてからはリバウンドが発生してしまいました。
ということで多少高値で買付をしてしまいました。。。
PTTはSET銘柄の中では超優良安定株の1つだと思いますので、安値拾いをしていきたいと考えています。

タイ株の配当はこれで3回目ですが、やはり新興国の配当利回りとしては少し物足りないです。
より安値になるタイミングを待つ粘り強さが必要そうな気がします。