2013年12月13日金曜日

タイ株はじめた

21世紀はアジアの時代、と言われるように、アジア諸国の経済成長には目を見張るものがあります。日本を抜いて世界第2位の経済大国となってしまった中国をはじめとして、EUよりも大きな人口を誇り、今後の成長力に大きな期待がかかるASEAN各国、アジア最後の秘境といわれるミャンマー等高成長が期待される国々が多く存在します。

そのなかでも、タイという国に着目し、株式投資をすることにしました。
なぜタイか?一言でいうと、タイが好きだから、なのでしょう。
ですが、もう少しタイ株をお勧めできる理由があるかもしれません。

1.中期的に経済的な成長を期待可能

インドシナ半島の中央に位置し、ASEANで第4位の人口を誇り、アジアのデトロイトとして自動車関連の産業が非常に盛んです。シンガポールやマレーシアと比べると国力としては見劣りする部分があるかもしれませんが、その分成長の余力を残していることを期待させます。
株価は以前(10年前くらい)に比べると割安な株はなくなってきていますが、まだまだ成長余地のある銘柄は散見されると思います。

2.現地証券会社で容易に口座開設可能

株式投資を行う際、一番手数料が安いのはどの証券会社か?それは、当該国における証券会社にほかなりません。海外の株式は日本の証券会社でも取引可能ですが、取引可能な銘柄は限られています。そして何より手数料がぼったくり非常に高いため正直お勧めできません。表だって記載はありませんが、日本円→現地通貨への為替手数料もたいがいぼったくり非常に高いため、手数料を支払うために株取引をしているようなものです。(ちょっと言いすぎかも)
現地へ赴く必要があり、多少面倒くさいですが、タイでは容易に証券口座を開設することができます。(→この話は別途記事に起こします)
※2013年10-11月頃の情報です。現在は事情が変わっている可能性あります。
何か月かに1回、旅行で訪タイするついでに、レートのいい両替商で円→タイバーツへ交換し入金、タイミングを見て割安な銘柄を購入するというスタイルをとっており、今のところ大きなストレスなく取引を行うことができています。


ただし、新興国ということもありますが、タイにはそれなりのリスクをはらんでいます。

1.洪水
チャオプラヤ川の氾濫による各生産工場への打撃は毎年、雨期の終わりころにやってくる一番のリスクです。日本における地震と似たようなものだと思います。
2011年末のようなグローバルサプライチェーンがマヒするような事態が何度も起きてしまうと、タイでの設備投資を控える企業が増えてくることが懸念されます。きちんと治水対策をすればよいだけだとは思うのですが、大河川の治水は一筋縄ではいかないのでしょう。

2.政情不安
タイはその穏やかな性格から微笑みの国とたたえられていますが、政治の世界においてはその国民性が信じられないような事態が起こっています。何年かに1度大規模なデモが発生しその当時の政権が倒れるということがよく発生しています。ちょうど2013年11月末~あたりでもデモ隊が政府機関を占拠したり、デモ隊同士の衝突により死者が出たりしました。(海外の報道が多少煽りすぎ、と言えるかもしれませんが・・・)しかし、株式市場においては政情不安→有効な経済政策を立案・実行できない→この国は経済リスクが高いとみなされてしまいます。
政争なんて、利権の取り合いのようなもので、大勢のタイ国民にとっては迷惑なものように思えるのですがいかがでしょうか?

3.経済規模の小ささ
ASEANの中で4番目の規模(GDP)とはいえ、それほど大きな経済規模ではありません。
タイの2011年名目GDPは3,456億ドルで、日本は同年58,672億ドルと17倍もの開きがあります。そのため少しのノイズで大きくゆらぐ場合が多いです。その証拠にタイバーツ危機や、リーマンショックなど数々の経済危機を迎えています。ま、ここは変動が大きい分、割安時に買いを入れるチャンスが多いと考えれば全然問題ないとは思いますが・・・


ASEANはフィリピンやインドネシア等魅力的な市場が他にも多くありますが、現地の外国人投資家向けの法制の整備や投資環境が整うまでもう少し様子をみようかな、と考えています。

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