2013年12月12日木曜日

アベノミクスの恩恵?

アベノミクスという名(迷?)フレーズのもと、これまでに前例のない金融緩和を実施した自民党の経済政策ですが、早総選挙から1年が経過しようとしています。
輸出企業を苦しめていた円高は急激に緩和され(その反対に燃料輸出国である日本は過去最大の貿易赤字を記録したようですが)、一部の企業の収益回復や日経平均株価も急激に上昇してきました。

個人投資家の中には何年かぶりに大儲けされた方も多いかと思います。が、しかし、足下の収益に満足していられない、深刻な問題がじわりじわりと近づいてきています。

かくいう私もアベノミクスのおかげ(?)で含み損を抱えていた投資信託やFXが一気に評価益を含み用になり、総資産の3割近くの利益を確定することができました。

・・・で何が問題かって?
そろそろ外貨ベースでトレードを始めようと考えていた私にとって今の状況は非常に危険な兆候という認識をしています。それは二重、いや三重にもわたる深刻な苦しみの始まり、となるかもしれません。

1.外貨高

円安になっているんだから、当たり前といえば当たり前なのですが。。。先ほど総資産の3割近くの利益を確定できた、ということを記載しましたが、これはあくまで円で考えた場合です。ドルベースで考えてみると円高ピークの約75円から現在約103円、実に35%以上も円が安くなってしまっています。これは、海外の目から見ると大きく資産が目減りしたということになります。
海外での長期滞在を、と目論む私にとっては大きな逆境です。。
そして、問題は国の経済事情によってさらに深刻になります。

2.日本のデフレ、海外のインフレ

日本はバブル崩壊後ずーっと経済縮小してきたため、物価は上がらず下げっていく、デフレという状態でした。いろいろなものが安く買えるようになってきましたが、これは他の国に比べると異常な状態と言わざるを得ません。他国の多くは物価が上がる状態、つまりインフレとなっています。
つまり、20年前の100ドルと今の100ドルを比べると明らかに今の100ドルの方が価値が低いのです。
 つまり、円安により円の価値が目減りしたうえにさらに手にすることのできる外貨の価値は昔に比べると大幅に下がってしまっているということになります。
日本の経済が縮退していくと同時に日本の価値がどんどんと低くなっていくわけです。

日本国内だけに閉じて生活が完結すればあまり大きな問題はおきないと思いますが、より国際間取引が活発な昨今の状況においては 相対的に日本の経済的地位は低くなってしまうでしょう。


グローバルな観点でみると、円安の流れは、個人的にはあまりよくない方向に向かっていると考えています。だって、ものが安く買えないです。Appleのスマホやタブレットは今よりも3割近く安く買えていた時代がはるか昔のように感じます。
日本の主力は輸出産業だから、円安にならないと困る、というものそれはそうかもしれませんが、円高の、強気な価格でも是非買いたいと思わせるような魅力的なモノを作っていければよいのですがね。。

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