2014年12月9日火曜日

ヴェルグルの奇跡

今から約85年前、ウォール街において激震が走りました。
そう、株価大暴落です。

この暴落は様々な地域へ悪影響を与えたそうです。
そして数年経っても大暴落の傷がいえない中、アルプス山脈のふもとにある寒村で奇跡が起きたそうです。

オーストリアのヴェルグルという町が舞台でした。
町(村?)全体が失業にあえぎ経済がマヒ状態だった中、1931年町長となったMichael Unterguggenbergerがある施策を打ち出しました。
労働証明書を発行してそれを何らかのサービスや商品を受け取る対価として利用できるようにしました。
そう、いわゆる地域通貨というやつです。

この地域通貨には1つ特徴がありました。
労働許可証を使わない場合、1か月経過するごとに1%分価値が下がっていくことになっていることです。

使わなきゃ損、ということで、この地域通貨がどんどん市場に流通するようになったわけです。
○○手当のような臨時の収入が得られたら、僅かな金利しかつかない銀行へ大事に貯金するどこかの国の国民の行動とは対照的ですね。
地域通貨がおおいに流通することで、経済が活性化しその町の経済は大恐慌の傷跡からいち早く復興することができたそうです。

当然、国からみると、何かってなことやっとんじゃい、ということで禁止になったそうです。
通貨発行はその国の権利の1つですのでそのようなことは許容できないのは当然でしょうが。

使わない場合は価値が減るという仕掛けを作って、お金を使わざるを得ない状況を作り出すのがうまいですよね。
短絡的ですが、期間限定の割引券に近いものがありそうです。

日本の銀行口座に眠っている1600兆円ともいわれる個人の金融資産もこのままでは国債にまわされてしまいます。。。
うまく世の中に流れて経済を活性化する方法を考えられないでしょうか?

無理やりお金を使わざるを得ない状況を作り出すことは、ヴェルグルの結果を参考にすればできそうです。
後は、どうしても買いたいっと思わせるような素晴らしいサービス・商品が生み出されるかどうかでしょうね。。。


価格:972円
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感想(1件)




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