2015年7月19日日曜日

なんだかんだのギリシャ問題先延ばし

ユーロがギリシアに対する支援再開を決定したようです。


(ロイター記事)
欧州がギリシャ融資再開へ、財政改革法案可決で

最後までドイツは頑固者としての態度を変えることはありませんでした。
過去100年以内に2度も債務不履行しときながらです。
ここまでもめてると恥さらしもいいとこではないでしょうかね?

(ロイター記事)
独財務相、ギリシャ支援の見通しに懐疑的見方

ドイツ議会、ギリシャ支援交渉開始を承認 調整本格化へ

ギリシアはユーロ圏に留まっている限り、自助努力で経済再生することは不可能といってよいでしょう。
借金を返済するために借金してるような状況ですからね・・・
利息が雪だるま式に増えてく一方じゃないでしょうか。
利息がさらに利息を生んでしまう、複利の魔法によってばかみたいに負債が増えていきます。
10年債ベースでいくと(10%程度とすると)7年あまりで負債は倍増します。

さらに緊縮予算で、景気刺激策はうてない、となると潰れていくしかないでしょ。
通貨の発行権もユーロに奪われているので、日本のようにインフレタックスを課すこともできませんし。

ギリシアをユーロ圏の中から排除せず自助努力で再生させてくのであれば、債務減免は避けられなかったはずです。
(もしくは利回りの低いユーロ債の発行、ECBがギリシア国債を強制買い取りするなど)

それを頑固なドイツ(ドイツだけじゃないかもしれませんが)が、頑なに債務減免認めず緊縮財政を行わせるもんですからね。
とりあえず、今後の2、3年は凌げるのかもしれません。
ですが、また「こんなのやってられっか!」とギリシアさんは駄々こねてくると思いますよ。
そしてユーロ崩壊の危険もさらに増すのではないでしょうかね?

こう考えると、独自通貨を持っている、英国、スイスというのはこの統一通貨の問題点をきちんと把握してたのですね。
その慧眼には恐るべきものがあります。
日本の政治家、経済学者も見習ってほしい。。。
そして、ユーロという統一通貨の問題点を梃子にもっとも恩恵を得たのがドイツということでしょうか。



ギリシア10年国債利回り
(出所:楽天証券)



そういえば、ずっと営業してたギリシアの銀行も営業再開するようで。
予定では週明けの2015年7月20日からでしょうか。
おめでとうと言いたいところですが、取り付け騒ぎ起きないことを祈ってます。。

ギリシャ銀行が営業再開へ、避けられない抜本改革


ギリシアがいる限り、注目を集めてないですが、スペインやイタリアなんかも問題の火種を抱えてます。
さぁ、崇高なる理想のもとに結成されたユーロ圏ですが、どうなることか。。





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