2015年1月17日土曜日

スイスフラン急騰による日本のFX会社にも余波と証券会社破綻時の資産減少リスク

スイスフランの大暴騰を受け、日本においても影響がでてきました。

■ 概要
alpari UK Limitedが損失過多により破綻しました。

その結果、アルパリジャパンでも以下のような措置が取られました。
・現在のポジションの決済
・入金受付停止
・口座開設受付停止

参考:アルパリジャパンお知らせより


■ 資産の返還はされるのか?
日本においては、FXは完全信託保全となっているので恐らく顧客の資産は返還されるとは思います。
ただし、こちらのページを見ると(http://www.alpari.jp/service/trust/)、資産の全てが返ってくるようには思えないです。

会社が破綻した際には、信託財産の範囲内で返還されると記載があります。
ということは信託財産が保全されなかった場合には戻ってくる金額がなくなる、とまではいかないまでも減るということは十分に考えられると思います。

さらに、ポジションは強制決済されてしまう点も大きなリスク事項となります。
評価損、評価益関わらず決済されてしまうんですよね。
評価益出てりゃよいですが、評価損のまま決済されると厳しいものがありますね。


■ 今回わかったこと
尚、私は初めて知ったのですが、顧客が有効証拠金を上回る損失を被り、かつその顧客が損失をカバーできない場合には、証券会社にその損失が引き継がれることです。
顧客が損失をカバーできない、というのはどんな判断基準なのでしょう。
この発表は2015年1月16日に発表されてますから、スイスフラン暴騰の翌日です。
全財産差し押さえになったりする場合は、ってことなのですかね?
有効証拠金を下回る場合はロスカットを機能させるべきなのですが、きちんと清算できなかったのは証券会社の約定システムにも責任があるということでしょう。




いくら完全信託保全とはいえ、証券会社が破綻してしまうとえらいことになります。
全額戻ってくることはない、と覚悟しておいた方がよいでしょう。
今回、影響のあった通貨はスイスフランで日本のFX会社では取り扱いは少なかったのではないか?と考えています。
このような相場の気紛れにも動じない強固な財務健全性を備えた証券会社を選択する、ということもかなり大事だということがわかりました。


これは決して対岸の火事ではなく、自分にも降りかかってくることだと肝に銘じておくことが大事ですね。
何が起こるか想定さえできれば、あとは冷静に行動すればよいだけですので。。

この教訓を胸に、リスク対策をやっていかねばという思いを強く感じました。




にほんブログ村 株ブログ 外国株へ
にほんブログ村

にほんブログ村 為替ブログ FX サラリーマン投資家へ
にほんブログ村


0 件のコメント:

コメントを投稿