2015年6月16日火曜日

日銀黒田総裁の円安牽制発言

2015年6月5日に発表された米国雇用統計の結果を受け、為替相場はドル独歩高の様相をみせました。
ドル円為替相場は、一時2002年以来の125円を超える円安となりました。

そして、その行き過ぎた円安(というよりドル高)は経済安定への懸念となりますよね。。
というわけでかどうかわかりませんが、
オバマ米国大統領がドル高は懸念材料と発言したというニュース(本人はその発言を否定)が発信されたり、
黒田日銀総裁が行き過ぎた円安を相殺するための口先介入をしたりしています。


(参考ニュース)
Bloombergによるオバマ大統領ドル高牽制発言報道で波紋、米政府は否定のコメント

焦点:黒田ショック、日銀は円安けん制否定 米経済配慮の見方も


相場参加者は、この黒田氏の発言は予想だにしなかったようです。
そのサプライズもあってか、2015年6月10日には、約2円の円高となってしまいました。

これは、円安トレンドの反転となるでしょうか??
うーん、まだまだ円安(というよりドル高)トレンドは止まらないのでは?と思います。

間もなく金利を上げるぞ、上げるぞ、と言い続けている米国。
金融緩和するもいまだ緩和効果現れず(インフレ率は目標に達せず)、緩和出口が見えない日本と。
さらには、金融緩和の効果がすぐに発言し、追加緩和はもうないだろうと言われ始めているユーロ圏。

この状況を踏まえると、日本の円安トレンドはまだまだ続きそうな気がしています。
あ、日本起因の要因としては、民主党のようなだめ政党が政権をとってしまった場合は、一気に円高反転してしまうかもですね。
・・・これについては私も気を付けておこう。。。

日本の政変リスクを除けば、円安バイアスは止まっていないでしょう。
ということで、今の円高は調整局面ではないかと考えています。


まぁ、現状世の中をとりまく環境というのも少々為替の値動きの不安定さを醸し出していると思われます。
・ 浮き彫りになる中国の経済減速
・ 一向に解決の目処がたたない、ギリシア債務返済問題
・ 急激に価格下落(利回り上昇)したドイツ国債(10年債)
・ 米国株一人勝ち状態の方向転換
等々

不安定要因の多いこと多いこと。
とはいえ、相場というものは常に何かの材料を探しているものです。
仮にギリシア債務返済問題が特に何も問題なかったとしたら、代わりに他の問題(ロシア問題、やISIS等)が懸念材料に挙げられていたでしょう。

一番のニュースとしては、米国の利上げ(金融引き締め)だとは思います。
暫く様子見の状況は続くと思いますが、うまく相場の波を見極めなければ(相場の波を乗りこなさなければ)と考えています。



ドル円チャート
(出所:ヤフーファイナンス)


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