バンコクBTSスカイトレインを及びバス高速輸送システムを運営しています。
また、メディア広告、不動産デベロッパー、サービス業も実施しています。
底堅い銘柄として様々な方(機関会社、個人投資家)からその堅調な業績を評価されています。
BTS:TBの売り上げ(2011年度、2012年度)
※画像はBTS Group Holdingのウェブページより拝借
1. 大量輸送事業
この会社の主要事業である、大量輸送は2012年度で全売上の約57%を占めています。バンコクを訪れた方なら一度は乗ると思いますが、BTSスカイトレインは安価で便利な交通機関です。
初乗りが15Bahtと安価に設定されています。
そしてバンコクでは日常的な渋滞の影響を受けずに目的地までの移動が可能です。
すっかりとバンコク市民の足として根づいています。
今後もスカイラインの延伸を行うようですので、今後まだまだ伸びていくでしょう。
2. メディア(広告)
2番目の事業がメディア(広告)となります。全売上の約26%を占めています。
私が初めてバンコクでBTSの駅(プラットフォーム)では当たり前のように液晶モニタが設置されていました。
そして、様々なCMが流されているのを見て少し驚いてしまいました。
市民の足であるBTSを広告媒体にして様々な広告を流すというビジネスモデルなのでしょうか?(未確認)
まぁ、大量の市民が利用するBTSなので広告主にとっては有力な広告媒体なのではないでしょうか。
BTSの営業距離が増えれば増えるほど広告も増え、、、と大量輸送ビジネスとの親和性がとても高いでしょう。
3. 不動産
そして3番目の事業が不動産です。これは全売り上げの約14.4%となります。
この不動産事業も鉄道を運営する企業にとっては非常に固いと思います。
BTSスカイトレインの沿線に有力な商業施設やコンドミニアムを呼び込めると地価も投資家も呼び込むことができます。
バンコクの不動産はかなり高騰していますが、まだしばらくは不動産投資熱は冷めないように思えます。
4. サービス、その他
BTSは第4の事業としてサービス事業を定義しています。チケットサービスや施工管理、ホテル管理サービス、スポーツクラブ運営を提供しています。
が、全体の規模としては無視できるほどの規模ですね。。
公共交通機関は国の基幹事業でもあるため、今後も鉄道網の整備は進むことが予想されます。
そして、着実にタイ国民の足となっていることで、堅実な収益を上げていくことでしょう。
その国の事情がわかりずらい外国人にとっては比較的安心して保有できる銘柄でしょう。
しかし、優良銘柄だけに割安度は少々低いように見えます。
配当利回りも5%ありません。
今後のさらなる発展を見越して成長株とみるか、ある程度成長しきった成熟(安定)株とみるか、意見分かれるところだと思います。
私は現時点では前者の考え。
これからASEAN経済共同体設立を控え、まだまだ成長の余力はあるとみています。
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