前週末のアルゼンチン通貨危機(発端は中国のデフォルト危機?)を引きずった感じの相場でした。
個人的に感じたトピックは以下の3点です。
◆トルコ通貨のドーピング
トルコが緊急の大幅利上げを断行しました。
翌日物貸出金利 :7.75% → 12%
1週間物レポレート :4.5% → 10%
翌日物借入金利 :3.5% → 8%
市場関係者は大幅な利上げを予想していたものの、その予想を超えた上げっぷりだったようです。
黒田バズーカならぬ、バルカンバズーカ、というところでしょうか。
このトルコ通貨の利上げをきっかけに相場が大きく動きました。
当初はトルコ政府の迅速な対応に、リスクオンの円安に動きかけました。
しかし、これほどの大きな変化がトルコ経済に悪影響を及ぼさないはずがありません。
ということで、リスク回避の円高(他通貨安)へと一気に動いていきました。
◆ユーロの弱含み
英ポンド含め、ユーロ通貨が相変わらず強かったのですが、ついに反転してしまったようです。
ユーロ圏内のインフレが鈍化したことを受け、これまで強気だったユーロが一転、安値になってしまいました。
これまでユーロ(英ポンド)独歩高だったため調整の意味合いもあると思われます。
◆FOMCの債権購入額の縮小
1月下旬に開催されたFOMCにて2月から債券購入額を100億ドル減らすことを発表しました。
まぁ、これは予定調和なのですが、予定通りに行わざるを得なかったのでしょう。
もし、ここで債券購入額を縮小しなかったら、予定通りに行えない何かが起きているのか?という思惑で市場は混乱することになったでしょう。
ところで、議長のベン・バーナンキ氏は今回のFOMCで任期を終了します。
2006年FRB議長に就任から8年間、「ヘリコプター・ベン」の異名を持ちながら、徹底した金融緩和を行いました。
金融緩和縮小の筋道をつけ、見事引退の花道を飾ったといえるのではないでしょうか。
ところで、来週からの相場はどうなるでしょうか?
1/27週の流れを引きずり前半は円高傾向が続くでしょう。
但しドル円で100円を超えて円高に進むことはないと予想します。
金曜日には米国雇用統計の発表を控えているので、多少様子見モードにもなるでしょう。
豪ドルは・・・
まだ暫く豪ドル安傾向は続きそうな気がします。
買い時だとは思うのですが、どこまで買い進むか、、、
総資金量との相談になりますね。。
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