2015年3月15日日曜日

信頼を築き上げるのは時間と労力がかかる、しかしその逆はいとも簡単

2014年7月にソニーから独立したVAIO株式会社ですが、、VAIO Phoneというスマホが発表されました。
日本通信とのコラボレーションで産声をあげたVAIO Phoneですが、期待と裏腹に(誰か期待してた?)残念な感じになりました。


私もVAIO Phoneは期待外れになると大変懸念していました。
VAIOのブランドイメージが貶められたようで大変残念な気分です。
http://tieh-salaryman-trade.blogspot.com/2014/12/vaio.html



(参考記事)東洋経済オンライン
VAIOスマホは、本当に"ガッカリ端末"なのか



残念その1 デザイン

パナソニックのELUGA U2とうり二つのデザインだって。
今回製造はEMSへ委託するとのことだったので、他の製品モデルをひな形にして開発コストやスピードを抑えるというのはよくあるパターンでしょう。
しかしそれはデザイン面での独自性を失うことになります。

記事では

花里氏は「ELUGAを実際に手にしていないため、単に形状が同じなだけなのか、まったく同じものなのかは判別できない。ただ、我々としてはパートナーに対してデザインや質感の面でさまざまな要求をしながら、製品としての質を高めていった」


とありますが、これってアウトでしょ。

これぞVAIOならでは、というデザインを主張するには当然競合を研究することが鉄則ではないでしょうか?
どこぞのAndroidスマホがiPhoneのコピーと言われてるのと同じことをやってます。

また、

VAIO Phoneのコンセプトについて、花里氏はビジネスをはじめとする様々なシーンで、誰もが感じる使い心地の良さを挙げた上で、多機能よりも本質、ハードウェア単体よりもサービスとのトータルパッケージを掲げている。


とのことですが、要は端末だけではiPhoneのような大人気スマホとは勝負できません、という白旗宣言に違いないですね。


残念その2 スペック

CPUがSnapdragonの410(1.2GHzクアッドコア)だそうです。
同時期のハイスペックCPUはSnapdragon810(2.8GHzクアッドコア×2)ですからね。
メーカとしてはかなりの低コストで調達できたことでしょう。

スペックが日進月歩するような競争の激しい世界です。
そして、ミドルクラス以下のCPUを採用してると「快適に」使える期間が非常に限られてきます。
アプリはどんどんハイスペックを要求するようになってくるわけです。
下手すりゃ1年かからず「もっさりして使いづらい」ということになりかねないと思います。

ノートPCの世界では、VAIO ZやVAIO Proのようなハイスペックマシンを供給してきただけにこのスマホでの落差が大きすぎて残念です。


残念その3 価格

すばらしいブランド力に低価格はふさわしくありません。
しかし、それは価格に見合ったデザインやスペックが実現されこそだと思います。

ハイスペックでもない端末に51,000円だって。
これ誰も買わないでしょ。

iPhoneは最少スペックで90,000円近くするためそれと比べると安いかもしれません。
かといっておっ安いという価格帯でもない。
「大したスペックもないのに高すぎる」という感覚ではないでしょうか。

私ならXperia Z3 CompactのSIMフリー版買います。
こっちの方が値段も安いしスペックも断然よいですからね。
(参考)EXPANSYS
Sony Xperia Z3 Compact D5833




まぁ、

VAIO PhoneはVAIOではなく、日本通信が生産・販売する製品と聞いたからだ。すなわち、日本通信が在庫リスクを負い、販売する、日本通信の製品ということになる。



要するに、VAIOの名前を日本通信に利用されたということですな。
VAIOが作ってもいないものをVAIO Phoneと呼ぶなんておかしいですよね。。
ソニーから分社した後で資金繰り苦しくて資金援助してもらうことになったか、親の日本作業パートナーズ(JIP)の意向なのか。。。



これまでVAIOときけばハイスペックを求めるユーザたちの御用達の製品だったと思いますが。。。
ノートPCにおける製品戦略とこのスマホにおける製品戦略にちぐはぐ感がでてきちゃってますね。

iPhone、iPad、MacBookAir、MacBookPro等製品に統一したブランドするApple社と比べると何とも残念です。

スマホ市場で最初の入り方に失敗してしまったVAIO社ですが、PCの世界にまで波及しないようにしなければなりませんね。
これまで消費者に対して築き上げてきたVAIOというブランドイメージが地に落ちてしまわないようにしてほしいですね。



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