2014年8月25日月曜日

銘柄分析 NOK:TB - NOK AIRLINES PUBLIC COMPANY LIMITED

■企業概要

Nok Airlines PCLは航空機を運航業者です。
機体の装飾がユニークです。

自らをプレミアムなLCCと位置づけています。

NOKはバンコクのDon Mueang国際空港を拠点に、タイ国内全域を網羅し、国内最大の便数を提供しています。
2013年12月末には、NOKは全27便、うち24便の国内線と3便の国際線を構築しています。

機体はBoeing737-800を14機、ATR72-500を2機保有しています。

この会社はThai Airwaysの子会社に位置づけられています。(35%の株を保有)
両社で旅客者をうまく補間し合うことを狙っていると思われます。

上場は2013年6月20日でまだ上場1年の若手(?)銘柄です。

(出所:NOK Air有報より)


■業績

業績は、上場した年の2013年は好調!です。
しかし、2014年は冴えないどころか2Q終了時点で赤字状態です。
政治混乱による旅行客減が響いたのでしょう。

LCCは固定比率が高いので、空席率目立つと収益を確保するの難しいのでしょうね。
競合のAsia Aviation PCL(AAV:TB)もNet Profitで赤字を出してます。

(出所:SET Web Siteより情報収集)

(出所:SET Web Siteより情報収集)

 

■投資指標

昨年は9月末に配当が実施されています。
今年は3月に配当実施されましたが、9月に配当されるでしょうか?
現状赤字ベースなので、配当ないような気がします。

昨年時点のP/E、P/BVでみてみると、P/Eは低め、逆にP/BVは高めとなってます。
(参考:同時点のAAB:TB、P/E:14.45、P/BV:0.93)
AAB:TBはより資産を圧縮して収益をあげる体質が整っているのでしょうかね。
NOK Airよまだまだ頑張るべきところは多いぞ!

(出所:SET Web Siteより情報収集)


■株価チャート

株価は直近の最高値は2013年初頭です。
そこからは下落がひと段落した後あまり大きな動きのない状態になっています。


(出所:BloombergのWebPageより1年のチャート情報を取得)



■投資対象銘柄としての評価

タイの政治混乱により旅行客の客足がが遠のいてしまったというのはある意味致し方のない点だと思います。
しかし、そうならば、軍政によって、経済上向き、そして旅行客も増加するという期待に沿って株価も上がっていくでしょう。

残念ながら、Nok Airはそのような値動きになっていません。
競合のAAV:TBの値動きと比べると一目瞭然ですね。
2014年5月以降AAVの株価は上昇基調に入っているのに対し、NOK Airは低迷を続けていくという体たらくぶりです。。
(決してAAVの株価がうなぎのぼり!というわけでもないですがね。。)

負け惜しみですが、年末年始にAAV:TBの株を保有しておけばよかったと少々後悔しています。
配当が蔑ろにされているので保有しないことに決めたのですが。

外国人の客、という目線で見ると、Air Asiaの方がネームバリューもあるし、空の安全度も高いイメージがあります。
Nok Airはタイ国内に主要路線を持つ航空会社なので、どうも不安感があるのですよね。。

投資対象としては、将来的にNok Airが立ち直ることを見込んで、
今の低迷しているときが仕込み時と見てもよいかもしれません。

ユニークな機体デザインに期待してしまってもよいものでしょうかね?

長期で見るならこの銘柄を暫く保有しておいてもよいかもしれません。
私の保有する観点としてはきちんと配当をしてくれるかどうかでしょうかね。

(出所:Bloombergよりチャート情報を取得、AAVとNOKの比較)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿