2014年8月27日水曜日

軍政による経済効果

クーデターというのは国家にとってその存亡が揺らぎかねない危うい状態です。
なので経済活動もあったもんじゃない、というのが一般的な感覚と思います。

日本においても戦後何度かクーデターが計画されたことがあったとは聞いたことありますが・・・
クーデターが起こってしまうと、それまでの国家は転覆してしまい、生活の安定や経済的発展の追求は少し遠のいてしまうイメージがあります。

その例外中の例外がタイ王国です。
クーデターを契機に景気が発展する、とも言われたりします。

事実、Prayuth陸軍司令官が5月下旬にクーデータをおこし権力を掌握しましたが
その後は順調にタイ経済は回復の兆しを見せています。
そして、米国や欧州諸国が批判するのもなんのその、
市場も騰がりに騰がっています。

私は2013年の株価低迷期にタイ株へ遅まきながらの参戦でしたが、この半年でそれなりの評価益が得られています。

(出所:BloomBergよりSET指数過去1年のチャートを取得)

まぁ、クーデターにより景気が良くなる、というのはタイにおいては
ごく簡単なことのようにも思えたりします。

政治家は票取りのための政策をとります。
そして不正を行い、私腹を肥やします。
しかるべき政策すらきちんと施行されない状態でしょう。
その結果富が一部に集中してしまい、金の流れが悪くなりどんどん景気が悪くなります。

普通、軍人が政治なんてできるの?なんて思いますよね。
でも、これまで実施されてこなかった、最低限やるべき政策を前に動かしているだけではないのかな?と思います。
その当たり前のことをやっているだけと思うのですが経済の発展に寄与していくのでしょう。

今回、警察を含め不正の徹底取り締まりを実施したのがよかったのでしょうね。

軍政が歓迎されるアメージングな国家、タイランド。
ですが、民主政治という観点ではまだまだ成熟度を上げていく必要があるでしょう。
政治家も国民一人一人も民主度のレベルを上げていく必要があると思われます。
駄目な政治家をのさばらせるのは国民の所為でもありますからね。

ひとまず、タイは政治の足かせがとれて経済が浮揚し始めたといってもよいでしょう。
そして、相変わらずのリスクはプミポン国王の健康問題、これにつきます。

ですが、いい感じで経済発展していってくれればと思っています。

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