2014年8月10日日曜日

銘柄分析 CM:TB - Chiangmai Frozen Foods

食品関連の銘柄を保有したいと思い、Chiangmai Frozen Foodsの銘柄分析をしてみました。


■企業概要

Chiangmai Frozen Foodsは冷凍食品の生産・輸出企業です。
扱う冷凍食品は野菜及び果物で、大豆・グリーンピース・ミックスベジタブル・トウモロコシ・マンゴー・パイナップル・ミックスフルーツ等多岐にわたっています。
商品の約80%は輸出、残りの約20%が国内に提供されています。
日本市場が主力ターゲットで全輸出量の約80%程度を占めています。
競合は当該企業が輸出中心であることから中国等の海外企業となります。
先日は食肉ですが、中国食品に対する不信感からタイの企業に乗り換えるということもおきました。
もしかするとタイの食品会社にとっては追い風かもしれませんね。



■業績

業績は、ここ横ばいに近い感じです。
2011年が大幅な減収になってますが、そこからは業績は回復しているようにみえます。
昨今、中国の食の問題もあり引き合いは増えていくかもしれません。


(出所:SET Web Siteより)

(出所:SET Web Siteより)


利益率が11%で推移しているようですが、昨年度は2ポイント近く下げています。
2013年から収益率としては下落基調にあるかもしれません。
ROA、ROEも2012年の直近最高値からは値を下げています。


■投資指標

直近の配当利回りが6%を超えている点は評価が高いです。
ただ安定配当には少しほど遠いように思えます。
PERは10前後で推移しており、株価収益の観点から割高な銘柄でないといえます。
PBRは1.2程度ですので資産価値として割安でないもののそれほど高くないといったところでしょうか。

(出所:SET Web Siteより)

■株価チャート

株価は直近の最高値は2013年初頭です。
そこからは下落がひと段落した後あまり大きな動きのない状態になっています。

 

(出所:BloombergのWebPageよりチャート情報を取得(上:1年分、下:5年分))


■投資対象銘柄としての評価

競合の1つである中国が、自殺点をだし、食の安全性への信頼感が揺らいでいる今、タイへかかる期待は小さくないと思います。
また、高い海外依存度を解消させるべく、国内やタイ周辺へのビジネス展開を進めていけばよいのでは?とも思います。
国内ではまた違ったビジネス展開になるので逆に難しいのかな?
これで、業績が安定すれば高配当株としての長期保有も考えられそうです。
ただ、業績が安定していないので長期保有は避けたいですね。
日本などの輸入国が中国→タイへのシフトをしてこの会社も対象になってしまうとおいしいニュースになるでしょう。
短期の収益を狙いで少々株を保有しておく程度がよいかもしれません。


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