サラリーマンによる相場の世界の歩き方: 石油関連銘柄は買いか？

2015年8月5日水曜日

石油関連銘柄は買いか？

ここんところ、原油価格の下落と関連銘柄の軟調さが目立ちます。

WTI（West Texas Intermediate）の価格をみると、
ここ10年でリーマンショック後の2008年末～2009年初の最安値とほぼ同じです。
こりゃ、このあたりが底か？原油関連（ETF、銘柄）は買い！・・・と思うのはちと早いような気がします。

原油価格はまだ下がる！可能性があるからです。

今の価格水準は1バーレル45 USD前後です。
ですが、2000年以前には20 USDを割ってた頃ありましたから。

もちろんインフレに伴う値上げもあるでしょうが（日本はずっとデフレでしたが・・）、今の原油価格は高過ぎる、という見方もあります。
世界の原油喰いである中国の経済減速を発端にここ10年程で強含んでいたコモディティは反転弱含む、というシナリオも有り得るのではないでしょうか。
短期の動きでは価格の上下あるかもしれませんが、長期ではだんだん値が下がっていくかもしれません。

日本のような原油を高値でふっかけられてるような国にとっては原油価格の下落は大変好ましいと思います。

では、石油関連銘柄は？？？
かなり価格が下落していますが、まだまだ下落の途上のような気がします。
Exxon Mobile（XOM）もChevron（CVX）もここ1年で1番の安値圏ですが、原油価格下落懸念もありまだまだ株価下落は止まらないように思えます。
まだまだ減益懸念が拭いきれないと思います。

2014年末～2015年初頭にExxon Mobileの株を全売却したWarren Buffett氏の判断力はさすがというところでしょうか。
・・・ま、彼が売ったので誰も買い支えなくなったという見方もありますが。

（参考）日経記事
米著名投資家バフェット氏、石油大手エクソン株すべて売却

今は2015年も夏まっさかりの8月ですし米国利上げも控えていることもあり、値動きはそれほど大きくないと思われます。
私がやるべきことは利上げ後の動向をできる限りシミュレーションして、思わぬ危機をチャンスに変えて喜々として資金をつぎ込めるように準備をしておくこと、でしょうか。
今後3か月程度をターゲットにいい買い・売りができればと思っています。

WTIチャート（10年）