2015年9月23日水曜日

改めて為替の今を見る

2015年9月16-17日に開催されたFOMCで、見事(?)米国の利上げが延期されました。
これを、Yellen氏の英断とみなすか、緩和地獄から抜け出れなくなったとみなすのかは各種意見のあるところでしょうが。。。

今後、秋の空のように相場は値動きを増すでしょうが、今現在の状態を見直してみることにしてみました。






■独歩高を続ける米ドル、そろそろ反転するか??
対ユーロでは約1年半、対円では約3年半ほど継続したドル高が続いています。
中央銀行による量的緩和をいち早く終了し、利上げを実施すると考えられてるからでしょう。
緩和から抜け出せない日本円、緩和を1年前にようやく始めたユーロと比べると相対的にはどうしても強くなってしまってます。


ただ、その根拠となるのが2015年から始まると言われていた利上げによるものでした。
一番の利上げ候補日と言われていた2015年9月のFOMCで利上げが見送られたこともありそのドル高も一休みな感じです。
私は、今後の米ドルの方向性を決めるのは利上げの有無だと思います。
そう考えると米国が利上げをしないはずはないのでドル高に動くでしょう。
が、タイミングについて少し考えた方がよいように思えます。


しばらくドル独歩高で続いてきたこの為替相場ですが、一旦一休みできる(せざるを得ない)状況もできてきました。

中国をはじめとした(といってよいかわかりませんが)世界経済の停滞です。
新興国全般で景気減速の波が覆っています。
米国は好調といえど、その多くはグローバル企業でもあるわけです。
グローバル企業にとって米国「外」の国の経済が停滞するとそれは米国企業に跳ね返ってきてしまいます。

また、一番怖いのは世界同時株安(ついでに債券安も)というブラックマンデーの再来でしょう。
ブラックマンデー発生の原因はいろいろあるでしょうが、金融引き締め観測が引き金となっていることは間違いないと思います。
FRBはこの金融引き締めに伴う信用収縮を恐れてたのではないのでしょうかね。
俗にバブル崩壊とも言いそうな気もしますが。

こう考えると気軽に利上げするという判断も難しいということでしょうかね?
ここいらでドル高に対するガス抜きがされるんではなかろうかと思うのですが。


ということで、最近の取引量が多い2つの通貨ペア、EUR/USDとUSD/JPYを見てみました。





■ユーロドル
長期的なドル高が続いています。
短い周期だとだいたい10か月以内で高値、安値が入れ替わる感じでした。
リーマン後はその周期が1年~1年半程度に伸びてきています。
直近の最安値は2015年4月頃です。
米国が利上げすればもっとドル高になるのではないかと思いましたが、一旦一休みしそうな気がします。
とはいえ、ユーロは緩和地獄へ足を入れ始めたばかりだし、下手すりゃユーロ崩壊の危機もあるのでそう遠くない将来にドル高になるのでは?
難民・移民問題は結構根が深いものにそうですし、そもそもユーロという制度自体が立ち行かなくなってく懸念もありますよね~。
統一ユーロという理想ではなく、各国が独自に政策(金融・財政政策)を決めれる現実の方がマシと思える時が近づいてきてる気がします。
今のユーロはドイツが一人勝ちするための通貨ですからね。

<大まかな天井圏・大底圏の推移>
2004年5月 1.1983
2005年1月 1.3566(8か月)
2005年12月 1.1799(11か月)
2008年7月 1.5792(7か月)最高値
2009年3月 1.2679(8か月)
2009年12月 1.5034(9か月)
2010年7月 1.2232(7か月)
2011年5月 1.4821(10か月)
2012年8月 1.2294(15か月)
2014年5月 1.3869(17か月)
2015年4月 1.0741(11か月)最安値??


EUR/USDチャート(2003年1月~2015年9月)
(出所:Yahoo Finance)



■ドル円
ユーロと比べて周期が長めのドル円の動きですが・・・
ミンシ党の日本経済破滅政策によって、2012年2月頃にドル円は史上最高の円高に見舞われました。
それ以降はアベノミクスと銘打った金融政策で反転円安が続いています。
だいたい3~5年で円高・円安の波が切り替わる感じですかね?
米国の誰かが、「これ以上のドル高は世界経済にとってよくない」みたいな発言しちゃえばすぐに円安は反転して円高に向かいそうな気がします。
ですが、米国の利上げが間もなくであることを考えると流れとしては円安ではないの?と思ってしまいます。
うーん、難しいところです。。。

<大まかな天井圏・大底圏の推移>
2002年2月 134.89
2005年1月 102.51(35か月)
2007年7月 123.15(30か月)
2012年2月 76.38 (55か月)最安値(ドル安)
2015年7月 124.24(41か月)

USD/JPYチャート(2000年1月~2015年9月)
(出所:Yahoo Finance)


まぁ、現在の立ち位置見てみましたが、こんな予想は当たるかもしれないし外れるかもしれません。
2択ですからね。
相場が動いた理由はだいたい後付けみたいなもんです。
今、相場がどちらへ動いているか?を見極めるのが重要であり、相場という荒れ狂う波で溺れないための手段だと思います。
私自身はまだ、浮き輪をたくさんもってる状態(自分の思惑と反対に動いたとしても資金を溶かさないくらいの安全率を確保)なのですが、、
いわゆる勝ちパターンを作っていければと考えています。



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